血糖値はどうして上がる?糖尿病の原因と対処法をご紹介いたします。

血糖値はどうして上がる?糖尿病の原因と対処法

血糖値が高い状態「高血糖」の定義

血糖値とは血液中に含まれるブドウ糖の値を指します。食事をして糖質を摂るとブドウ糖となって血液中に表れるため、食後は誰でも血糖値が上がります。しかしこの後血液中のブドウ糖は膵臓から分泌されるインスリンというホルモンの働きかけによって細胞に取り込まれ、エネルギーとして利用されたり貯蔵されたりして有効利用されるわけです。
通常、食後に一度上昇した血糖値はインスリンの働きによって数時間後には平常値に戻るのですが、何らかの理由によってインスリンが不足したり働きが弱くなったりすると、血液中の糖はうまくコントロールされないまま残ることになり、血糖値が食後数時間経っても下がらなくなります。

  正常値 高血糖 糖尿病
空腹時(平常時) 70〜109mg/dl 110mg/dl以上 126mg/dl以上
食後2時間経過時 140mg/dl未満 140〜200mg/dl未満 200mg/dl以上

上記のように、空腹時(平常時)の時点で血糖値が110mg/dl以上の場合、あるいは食後2時間が経過しても140mg/dl未満に下がらない場合は高血糖の疑いがありますので、医師の診断を受け、糖尿病にならないための対策を始める必要がありますが、高血糖を引き起こしている要因とそれぞれの対処法は以下のように異なります。

「高血糖」の原因①遺伝

家族が糖尿病を発症している場合は糖尿病になりやすいという話をよく耳にしますが、これは高血糖もまたしかりで、いずれもインスリンの分泌量に関わる話です。日本人はそもそも欧米人の半分のインスリン分泌能力しかないと言われているように、遺伝的な原因によってインスリンの分泌量は異なります。実際に両親が共に糖尿病を発症している方の約半数が65歳までに同じく糖尿病にかかっているという統計データもあります。
両親や祖父母に糖尿病の方がおられる場合には、血糖値の検査を少しこまめに行いつつ、糖質の摂りすぎや運動不足などその他の要因と重ならないよう十分に注意しましょう。

「高血糖」の原因②運動不足

血糖値が上がると、その量に合わせて分泌されたインスリンがGULT4(糖輸送担体)と呼ばれるたんぱく質に働きかけ、血液中の糖をエネルギーとして必要としている骨格筋や心筋などの組織に運ぶよう指示を出し、それによって余分な糖がエネルギーとして活用される仕組みになっています。ところが運動不足によって筋肉量が減ると、それに伴って取り込める糖の量が減ってGULT4の働きが鈍くなるほか、運動不足で増えた脂肪細胞がインスリンの作用効果を低下させる物質を分泌するため、血中の糖をコントロールできなくなってしまいます。
このように運動不足によってインスリンがうまく機能できなくなった状態を「インスリン抵抗性症候群」といい、これが高血糖を引き起こす要因の多くを占めていると言われます。

「高血糖」の原因③食事

食事の量や内容は高血糖と直接的に深い関わりを持っています。例えば炭水化物や甘い物の食べ過ぎで一気に血中の糖の割合が上昇してしまうと、インスリンが過剰に分泌され続けることで膵臓が弱り、その結果インスリンの分泌量が減ってしまいます。また、インスリンが出した指示によってすべての血糖がエネルギーに変換されるわけではなく、余った糖は脂肪細胞に取り込まれて中性脂肪となり、これが続くと肥満につながります。肥満になると上記のようにインスリンの働きが低下して、結局は高血糖につながってしまうのです。
甘い物だけではなく炭水化物も糖質です。つまり甘い物を一切食べていなくても、ご飯やパン、麺類などを食べ過ぎることは高血糖を引き起こす大きな要因の1つなので、日々の食事における炭水化物の摂取量にも注意が必要です。

「高血糖」の原因④ストレス

毎日の仕事がキツい、睡眠不足であるなどの体にかかるストレスや、人間関係やお金のやりくりなどを気に病むことで心にかかるストレスは、血糖値を上げるホルモンを分泌させ、さらにインスリン抵抗性を強めてしまいます。つまり血糖値が上がる一方でインスリンの働きが弱まってしまうため、一気に高血糖を引き起こしやすくなるというわけです。
また、高血糖の要因となり得る運動不足や食べすぎを解消すべく、ウォーキングをしたり糖質制限を行ったりするのはいいことですが、これが日々のストレスになると逆効果であることも覚えておきましょう。
そもそも過食はそれを引き起こしているストレスが背後に隠れていることも多く、そのストレスを解消することなく過食だけをやめようと無理をすることはさらなるストレスを招きます。健康のために生活を変えるならば、その先にある健康な暮らしを楽しみにして、新しい生活習慣を楽しむつもりでやるといいでしょう。

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